塩分の摂り過ぎに注意!カリウムを積極的に摂りましょう!

 塩分と水分の摂り過ぎでむくむのは本当?でお話したように、塩分とむくみは密接な関係があります。塩分を摂り過ぎると、体液の濃度を薄めようとする自己防衛反応により喉が渇き水分を摂ることになります。

 

 そうなると細胞内外の浸透圧のバランスが崩れ、血管内の水分も増えて血圧が上がります。すると血管から水分が染み出てきて、これがむくみになるわけですね。そこで、むくみ予防には塩分を控えるのは勿論なのですが、カリウムを含む食べ物を意識して摂ることも大切です。

 

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人体におけるナトリウム(塩分)とカリウムのバランスが大切

 そもそもカリウムとナトリウムは、人体には無くてはならないミネラルであり必須栄養素です。人体での含有量が、カリウムのほうがカルシウムよりも多く、例を挙げると体重50kgの人には、体内に100gのナトリウムと200gのカリウムが存在します。

 

 そしてカリウムは主に細胞内の、ナトリウムは主に細胞外の浸透圧を維持してバランスを維持しています。この働きで、体の中の水分量を調節しているわけですね。むくまないようにするには、この浸透圧のバランスを維持することが重要になります。

現代人はカリウムが不足している

 カリウムは加工されると失われやすい性質があります。現代人は、加工食品やインスタント食品が中心の生活ですから、必然的にカリウムの摂取機会が減っていることになります。このような理由で、意識してカリウムを含む食べ物を摂る必要があります。ただし、なかなか食べ物でカリウムを摂ることができないのも現代人の特徴でもありますから、足りない分はサプリメント等で補う方法もあります。

カリウムを多く含む食べ物

 カリウムは、 野菜や果物、豆類等に多く含まれます。水に溶けやすく熱に弱いので生で食べられるものが良いでしょう。
(一例)
昆布、わかめ、とろろこんぶ、のり、ヒジキ、切り干し大根、パセリ、ほうれんそう、モロヘイヤ、サトイモ、干しぶどう、アボガド、干し柿、バナナ、キウイ などです。

カリウムのその他の働きと摂取時に注意すること

 カリウムは、ナトリウムと共に電解質であり、神経伝達や筋肉の収縮などの働きにも関係しています。カリウムを含む食べ物を多く摂ることで、腸内の筋肉活動を活発にしてくれるので、便秘の解消にもつながります。また、利尿作用もあるため、摂り過ぎてしまった水分を排泄する働きもあります。

 

 カリウムは摂り過ぎても、尿中に排泄されるので心配はありませんが、腎臓の機能障害で尿の排泄が困難な方の場合、高カリウム血症を起こす可能性があるので注意が必要です。

 

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